HC129 ■船橋市A邸 占有面積90m2のマンションリフォーム

■ハウスコに提出したプラン。

【基本方針】
・ 構造、木造については伝統木構造で提案。
・ 冷暖房設備に頼らず快適な環境が維持できる住環境の提案。
・ 家相に配慮をしています。


採光と通風に配慮したリフォームプラン。マンションの配管に無理がないように計画。

基本コンセプト
リフォームのプランは具体的なイメージが固まっている印象でしたので、ご要望を素直にまとめてみました。動かせないコンクリートの壁を基準にして無理のない部屋割りでプランを作成しています。
収納家具で仕切ることで無駄な間仕切り壁を無くし、合理的なリフォームとなるように考えました。
家具には杉の間伐材を有効利用した無垢の板を使って、温かい雰囲気づくりをしています。

南側スペース
リビングを中心にキッチン・ダイニング・夫婦の部屋・予備のたたみ部屋を配置します。部屋の扉を開け放すと明るくオープンなワンルーム風の空間になります。キッチンはベランダと北側の水まわりへの動線がシンプルになるように配置し、夫婦の部屋はベランダ側の明るい方を奥様の部屋、奥の落ち着いた部屋をご主人の部屋として間を収納家具で仕切ります。

北側スペース
玄関・水まわり・納戸と息子さんの部屋を配置します。玄関収納で玄関と息子さんの部屋を仕切り、現在よりも収納を増やして玄関を広くしています。水まわりは動線をすっきりさせるため廊下に面した扉を引き戸に交換。浴室等は3年前にリフォームされているということなのでそのまま活用します。

内装について
天井・壁には火山灰が主原料の霧島壁を塗ります。珪藻土に似ている材料で、鹿児島・宮崎のシラス台地にある、現地では利用価値のない火山灰を有効活用したものです。湿気を調節する機能と消臭機能があり、室内で快適に過ごすことが出来ます。床はマンションの音問題を考えてコルク貼りにします。素材に適度なクッション性能があるコルクはマンションに適した床の材料です。スリッパをはかなくても素足に気持ち良く、直に座っても堅すぎず座りごこちの良いものです。

換気扇について
換気扇の排気効率を落とさないように梁を避けて設置します。もう少しベランダ側に寄せることも可能ですが、換気の効率を優先して位置を決めました。

バリアフリーについて
室内の床は高さをそろえてフラットにします。扉は引き戸を基本とし動きやすさに配慮します。

予算について
工事費として概算800万円(消費税込み) 設計料として150万円。TESの工事費は東京ガスの見積もりを行わないと不明のため若干増えるかもしれません。